導入事例

医療法人双樹会 よしき往診クリニックさま

2022/03/23

よしき往診クリニック 院長

訪問診療 × ロゴ:コミューン

患者さんとご家族の安心で安全な
暮らしを24時間、365日見守る
サポートチーム

京都市西京区を活動エリアに、300名を越える患者さんの在宅療養をサポートしている、よしき往診クリニックさま。お一人おひとりの居住環境や健康状態に合わせ、ニーズに対して最大限にお応えする「テーラーメイド医療」を実践する上で、comuoonをとても効果的に活用されているそうです。

医療法人双樹会 よしき往診クリニック 院長

守上 佳樹さま

導入シーン 往診の際に使用
導入機器 comuoon mobile
導入期間 2019年5月から

導入前

診療時に大きな声で話しかけながら診療するのに、時間と労力をとられていた。

ご家族も高齢で聴こえにくいことが多く、診療結果の共有に苦労することがあった。耳鼻科専門医ではないので、聴こえにくさに対して「耳鼻科で解決してください」と勧めざるを得ないことも少なくなかった。

導入後

患者さんやご家族との会話で聞き返しが減り、会話が格段にスムーズになった。

患者さんが積極的に話してくれるようになったため情報量が増し、診療の精度が向上した。初診時からヒアリングフレイル(※)を意識し、専門領域を越えたトータルな診療を心がけ、実践するようになった。

※ヒアリングフレイル
耳の虚弱(聞き取る機能の衰え)を指す言葉。放置すると心身における活力の衰えが進み、認知症やうつ状態になるリスクが高まると言われている。

ヒアリングフレイルについて

患者さんとご家族の心に寄り添い、尊厳を守る

訪問診療は、「住み慣れた家や街で人生を全うしたい」という患者さんの思いを支える、意義深いお仕事です。

私たちは京都市西京区を中心に、基幹病院、大学病院、クリニック、地域包括センター、ケアマネージャー、訪問看護ステーション、薬局、リハビリテーション、デイサービスなど、医療・介護分野の関係各機関と連携し、24時間365日稼働する全疾患対応型の在宅医療チームです。患者さんとご家族の心に寄り添いながら、終末期医療や在宅で療養生活を送られている患者さんの人生をサポートしています。

よしき往診クリニック 院長

よしき往診クリニック 院長

24時間365日の丁寧で専門的な対応を通じて、患者さんやご家族を支える頼もしい存在ですね。

ご自宅で安心して療養生活を送るには、24時間365日の対応が不可欠です。地域における医療・介護・生活支援の連携体制を整え、各専門分野の第一線で活躍するスタッフの知見を結集しながら、それぞれの患者さんにとってベターな総合的診療に取り組んでいます。また、医師や看護師だけでなく、メディカルコーディネーター(診療補助職)が訪問診療や往診に同行することで、よりきめ細かなサポートを実践しています。彼らが医療行為以外の業務を担当することで、限られた時間に患者さんが医師と十分にコミュニケーションできる環境をつくっています。

医師に直接言いにくいことでも、メディカルコーディネーターに相談することで、話がスムーズに進む場面も少なくありません。必要に応じて、医療・介護各分野との多面的な連携にも力を発揮してくれています。

今や地域に無くてはならない存在。多くの患者さんを担当されていらっしゃるそうですね。

よしき往診クリニック 院長

平均すると月2回、2週間に一度のペースでお一人おひとりを訪問しています。開業後の3年間で、およそ300人の患者さんを担当してきました。毎月15~20人ずつ、新しい患者さんとの出会いがあります。そのうち、ご自宅でお過ごしの患者さんの割合が97%。施設にいらっしゃる患者さんの割合が少ないのは、うちのクリニックの特長と言えるかもしれません。居宅率の高さでは、おそらく日本一じゃないでしょうか。

それだけスタッフの人数も必要ですし、一件一件の訪問にかかる時間も増えます。経営的には決して効率的とは言えませんが、これまで効率を理由に医療現場が生み出してきた課題を、私たちはしっかりと丁寧に解決していきたいと考えています。そのために、お一人おひとりの居住環境や健康状態に合わせ、ニーズに対して最大限にお応えするテーラーメイド医療に取り組んでいるのです。

あらゆる課題をクリアする、comuoonの可能性

comuoonを、診療場面でどのようにお使いですか?

コミューン本体

2019年5月から、comuoonを診療現場で使い始めました。その日の訪問予定に合わせて各医師が相談しながら、優先度の高い患者さんに対して使用しています。訪問先では医師がヘッドマイクを装着し、患者さんと対話しながら使っています。

comuoonを使えば、ご家族が台所など離れたところにいても、診療の様子を知らせることができるので便利です。反対にスイッチをオフにすれば、ご家族には知られたくない話など、患者さんのプライバシーを守ることもできます。高齢の患者さんの場合、次第に聴こえにくくなるケースばかりではなく、ちょっとした病気がきっかけで急に聴こえにくくなることも珍しくありません。

テレビを大音量で聴くようになるなど、ご家族との間に不協和音が生じやすくなることも。ですから補聴器を含め、聴こえの課題解決に向けたデバイスの選択肢が広がるのは良いことだと思います。comuoonの操作は簡単で、対象を選ばず誰にでも使えます。私たちが使っているのはモバイルタイプで好きな場所に移動しながら使え、非常に汎用性が高いデバイスです。

また、comuoonを使うと今まで無口だと思っていた人が堰を切ったように積極的に話し出す場面が何度もあり驚きました。感音性難聴の方は特に効果を実感しやすいようですね。もちろんすべての人の聴こえにくさが解決されるわけではありませんが、それでもcomuoonの導入で希望を持つ方は絶対に多いだろうと予想しています。

たくさんの方にご紹介くださり、本当に感謝しています。

意思疎通の課題解決を体感するうちに、どんどん人に勧めたくなりました。決して安価ではありませんが、効果を含めたランニングコストを考えると、当事者だけでなく、医療者や介護者にとって非常にコストメリットの高いデバイスです。
使えば使うほど、comuoonを知っているか知らないかで医療の質に大きな差が出ると実感します。医療者は最善の医療を実現するため常に情報収集を重ね、状況を的確に把握しながら理想の診療環境を追求していく必要がある。

まずは世の中に、このような画期的なデバイスがすでに存在していることを知ってほしいですね。
診療現場では患者さん本人だけでなく、ご家族も高齢のため聴こえにくいケースが少なくありません。これまで診療結果をご家族と共有する上で、この点が課題でした。しかしcomuoonの導入以降、一気にこの課題が解決しました。

コミューン本体

コミューン本体

ヒアリングフレイルへの対策と、訪問診療の未来

高齢化社会において、さまざまなフレイルが課題になっています。

よしき往診クリニック 院長

フレイルとは、加齢によって生じるさまざまな虚弱状態を指す言葉です。放置すると心身における活力の衰えが進み、やがて認知症やうつ状態に至るリスクが高まると言われています。こうしたフレイルに対して、臨床現場で対応する医師がすべてを把握し、指示を出す体制が日本における従来の流れでした。
近年耳にする機会が増えた「オーラルフレイル(加齢に伴い食物を噛んだり飲み込んだりする機能が低下する、滑舌が悪くなるなど、口腔内の機能が低下する状態)」は、国内に数多くいらっしゃる歯科の先生方や言語聴覚士の皆さんの熱心な取り組みで、一気に認知が広がりました。

しかし「ヒアリングフレイル」に関しては、耳鼻科の先生がそれほど多くないため十分に認知が進んでいません。そのためにもcomuoonのようなデバイスやICTといった、技術的な機器や環境の力が必要になります。

「ヒアリングフレイル」に関して、どのような取り組みが必要でしょうか?

通常、医療関連機器を開発する際は、現場で把握したニーズをふまえ医療者からメーカーに開発依頼をするのが一般的でした。しかし、すでにcomuoonというデバイスが確立しているので、医療者とメーカーが共同歩調をとりながら「ヒアリングフレイル」の解決に取り組めるのは幸いです。

すでに銀行や行政機関、携帯ショップや介護の現場など、さまざまなシーンでcomuoonは活用されていて、私たち医療者の方が「ヒアリングフレイル」への対応については後れを取っている状況です。繰り返しますが、まずはこうしたデバイスがあることを、医療者に知ってもらうことが大切です。

その点、若手医師はこうした情報に敏感で、私の呼びかけにも「くわしい話を聴きたい」とすぐに反応してくれます。「ヒアリングフレイル」は、まさに現在進行形の課題。5年10年とエビデンスを積み重ね、それで良ければ導入するといった従来のスピード感では間に合わない。すでに良質なデバイスがあるのなら、積極的に使うべきでしょう。
過去を振り返ってみても、技術の進歩と人々の幸福度が決してリンクしないことは明白です。今後は、いかに技術の進歩と人々の幸福度を一致させられるかがポイントになる時代だと言えます。

ヒアリングフレイルについて

国が在宅医療への方向性を示唆する中、訪問診療の役割はますます重要になっています。

2040~2060年にかけて、日本の高齢化はひと段落すると予測されていますが、一方で世界中が高齢化社会を迎えます。つまり、技術の進歩と人々の幸福度の追求は、日本に限らず世界全人類の挑戦なのです。近年、医療機関の新規開業は訪問診療が中心になってきました。若手医師の開業も急増しています。これまで訪問診療への認識がなかなか進まない時期が長く続きましたが、今後は反対に外来診療の開業が減っていくでしょう。

都市部を中心に在宅医療の環境整備は着実に進み、医師のキャリアステップも多様化してきました。大学病院で部長級のスキルと経験を持つ医師が、新たな可能性を求めて訪問診療の現場に立つケースも増えています。
次代の医療社会を担う若手医師には、パッション(情熱)と冷静さが不可欠です。老若男女すべてが対象となる訪問診療の現場でもっと優秀な医師が増え、良質な医療が広がっていくことを楽しみにしています。

※取材内容は2020年9月時点のものです。

担当リスニングアドバイザーのコメント

よしき先生に最初にお会いした時、正直ドクターらしくない印象でした。その印象からも気さくで何でも相談できそうな人柄だな〜と直ぐに感じたのを覚えてます。患者さん第一のポリシーで在宅診療97%は他に類がないかとも思うほどです。私自身、コミューンの採用は必然の結果だろうと思っております。
往診時に感銘を受けたのは、患者さんがよしき先生に対しての信頼の空気感が何とも心地良かったです。また、ご家族も同様に安心感いっぱいでしたですので、コミューンを使用するのもごく自然なのです逆によしき先生によりコミューンが生かされている印象ですこれからも患者さんと先生を繋ぐコミューンであれば嬉しい限りです。

よしき往診クリニックさま

導入事例で使用している製品

comuoon mobile

comuoon mobile

電源が無い場所でも使用できるバッテリータイプのコミューンです。

comuoon mobile